活動報告ブログ - 2014年8月

2014年08月27日（水）

• 「活動報告ブログ」
• 「産業/観光」
• 「議会活動」

8月27日　産業労働常任委員会管内調査(東播・淡路地区)

皆さん、こんにちは。

　昨日(8月26日)から1泊2日で、産業労働常任委員会管内調査 東播・淡路地区を回ってきました。

　では、そのご報告をdigestで・・・

　8月26日(火)
　午前中は北播磨県民局(加東市)、午後一番で東播磨県民局(加古川市)を訪ね、それぞれの県民局における、当委員会関係所管事項について調査を行いました。
　

　県民局での調査終了後、加古川市に本社を置く、スチームトラップ等製造のトップメーカー『 (株)テイ エル ブイ 』さんを訪ねました。
　
　「蒸気のことならTLV」という新聞広告を皆さんも一度は目にしておられるんじゃないでしょうか。
　1面の新聞社名下の企業広告欄を注意して見てください。

　社名の「TLV」とは「Trouble Less Valve」。
　「スチームトラップを故障のない長寿命なものにしたい」この思いが社名となっています。
　その名の通り、徹底した「品質至上主義」のもと業界トップメーカーとして発展されています。
　この「品質至上主義」と併せ、TLVの基本方針にはもう一つ「独自性の追求」というのがあります。

　「開発とは、これまでの既成概念を捨てゼロからの発想で取り組むもの。そうして生まれた独創の製品の積み重ねこそが企業そのものなのです。」
　と。
　「顧客第一主義」がTLVの企業理念。

　兵庫のものづくり会社が世界を支えています。

　8月27日(水)
　明けて淡路島です。
　まず、新規立地企業の調査ということで、昨年4月に淡路市の「津名生穂地区産業用地」に進出された電池用電解液等製造メーカー 『東洋合成工業(株)』(本社 東京)さんの淡路工場を訪ねました。
　

　今回の淡路進出は、「関西～九州地区内顧客向けの生産拠点づくりのため」とのこと。
　面積は約5万k㎡。津波対策としては、工場外周約1kmに防潮堤と盛土(最大幅12m)の設置や、海面に接する堤防は、6.5mの防潮堤を設置。
　これらにより、南海沖地震発生における推定津波高3.8mに対応されています。

　資本金16億18百万円、売上高149億円(H26年3月期)、従業員約580名という企業。
　現在、淡路工場では従業員26名中、島内採用者は11名。
　今後、西日本の拠点工場としてさらに発展されることを祈念いたします。

　その後、淡路県民局での調査を行い、午後は廃校になった小学校の校舎を活用し地域活性化に取り組む『のじまスコーラ』へ。

　少子化が進み平成22年に閉校した旧・野島小学校を市がパソナグループに無償譲渡。
　この校舎をあらたな観光・6次産業化のモデル施設、地域住民の交流の場として生まれ変わらせることを目的にリノベーション。
　新たな地域活性化のシンボルとして平成24年にオープンしたのが『のじまスコーラ』。
　スコーラ(scuola)とは、学校を意味します。

　1階には、農産物の加工場・直販所、カフェ、ベーカリー等が。
　2階は、イタリアンのレストラン、BBQテラス、多目的スペースや小ホール等。
　
　
　地域の雇用の場の創造、地域と都会との交流の場、淡路の農業・観光の中心拠点を目指し頑張っておられます。
　年間約10万人を集客。平日のお客さんは島内6割、観光4割。休日はほぼ9割が観光客とな。年間売上1億5千万円也。

　少子高齢化が進む農村部において閉校した学校跡地の活用は共通課題。
　地域が積極的にその活用に取組まれているケースは多々ありますが、営業を採算ベースに乗せるには、まだまだ多くの課題があります。
　この点、この「のじまスコーラ」は、全国に拠点を持つ「企業が経営」するとの強みも最大限活用されています。
　この“企業の営業力”による部分も含めここでの取組は、共通する課題を持つ全国の市町村においても活用できるモデルケースとして、広く注目を集めています。

　今管内調査最終調査は、日本酒文化の世界発信に取組まれている、『明石酒類醸造(株)』さんを訪ねました。

　米澤社長から、平成17年から取組まれている「日本酒の輸出」について、これまでの苦労話等々、現実の厳しさを踏まえた“生の声”を聞かせていただきました。

　委員からの「日本酒の輸出の関して行政に一番望むことは？」との問いに、
　「(支援や方針、人事等々も含む) 行政の継続性」を一番に挙げられました。
　言われてみれば全くその通りで、私も企業人としてその意味は十分理解できます。
　先般のハバロフスク経済ミッションも全く同じ。
　しっかり主張させていただきます。

　今回も数社企業訪問させていただき、大いに刺激を受けました。
　兵庫の企業、ますます発展してほしいものです。
　その為に、私たちもしっかり協力させていただきます。