活動報告ブログ - 2015年5月

2015年05月21日（木）

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5月21日　車に轢かれた猫は・・・

皆さん、こんにちは。

　本日は午後から総会等が3つ。

　まず最初は、午後1時から篠山市民センター多目的ホールで開催されました『篠山市更生保護女性会』の総会。
　篠山市更生保護女性会は、女性の立場、母の立場から地域の犯罪予防と犯罪者や非行少年の更生保護に協力し、青少年育成並びに不良化防止に協力し、犯罪のない明るい社会を実現しようとする女性ボランティア団体です。
　現在、篠山地区の会員さんは300名余り。子育て支援等をはじめとする青少年健全育成活動の他、様々な地域活動や関係団体の運動等に頑張っていただいております。
　ご挨拶の時間をいただきましたので、そのご尽力に心からの敬意を表し、感謝を伝えさせていただきました。

　更生を一文字にすると「甦」るとなります。
　子供は社会の宝、少子化の現代ではなおさらです。
　少々曇ってしまっても貴重な宝。しっかりと磨き直し「甦」らせねばなりません。

　更生保護女性会を挨拶のみで失礼し、1時30分からすぐ隣の多目的ホールで開催されました『篠山市愛育会』の総会へ。

　愛育会とは、愛育班として身近な地区内で、ひとり暮らしの高齢者宅を訪問する「声かけ訪問」や子供達の「見守り」活動等を中心に、健康づくりや地域の絆づくりを目指される団体です。

　少子高齢化、過疎化が進む当地域では、大変意義のある、また、必要不可欠なボランティア活動の1つです。
　現在市内では12愛育班が活動されています。
　篠山市の愛育会は、昭和62年に多紀郡愛育連合会として設立され、以降今日まで熱心にその活動に取組まれてきました。
　この間、国や県からの表彰も数多く受けられています。
　しかし、残念なことですが、近年会員数の減少等で活動休止を余儀なくされる愛育班がでる等の課題もあるようです。

　こちらでもご挨拶の時間をいただきましたので、先程の課題を踏まえながら以下のような内容でお話をさせていただきました。
　
【行政サービスを『車に轢かれた猫』に例えて】

【 行政サービスは、予算、つまりお金がある分しかできません。
　高度経済成長にともなって予算も潤沢に伸び、行政サービスも向上してきました。

　昔。
　家の前で猫が車に轢かれて死んでいると、「あ～、かわいそうに」と現場の前の家の人が、その亡骸を葬っていました。

　ある日、住民が轢かれた猫を葬ろうとしていると、その様子を見ていた隣人が・・・
　「あんた、そんなことせんでも最近は役場に電話したら片付けに来てくれてやで」と。

　住民は、「そんなことまで最近は行政がしてくれるのか？」と半信半疑で、役場に電話をかけてみました。

　するとどうでしょう、「ハイわかりました。すぐ向かいます」との返事。

　住民が暫く待っていると、隣人が教えてくれた通りに役場の職員さんが片付けに来てくれました。
　住民は、こんなことまでしてくれるようになったのかと、行政サービスの向上にいたく感心し、職員さんに深く感謝をしました。

　この様な事が、2回目、3回目、4回、5回・・・・・と続き・・・
　月日が経ったある日、家の前でまた猫が車に魅かれて死んでいました。
　もう住民は猫を葬りません。
　役場に電話をかけ、「猫が死んどるで。はよ、片付けに来てや」と。

　もう、『轢かれた猫は行政が片付ける』が当り前となりました。
　行政サービスに関わらず、一度受けたサービスは、回を重ねるごとに「当り前」になっていきます。

　話が本題から少しそれますが・・・
　「有難う」の反対語は「当り前」。
　「有難き事」と、人は感謝するもので、「当り前」の気持ちが多くを占めると「ありがとう」の気持ちは縮んできます。

　で、話を戻し・・・

　最初に申し上げましたように、行政サービスは、お金がある分しかできません。
　今、少子高齢化が進み労働力も減り、国も地方も財政は逼迫しています。
　行政サービスも住民生活の津々浦々までとはいかなくなります。

　これからの時代は、「自分たちでできる事は自分たちでやる」を思い出さなければなりません。　「地方創生」の根源はここに集約されると思います。

　
　が、大きな問題は今機を逃してしまい、轢かれた猫を自分で葬っていた世代がいなくなり、生まれながらに「轢かれた猫は行政が片付ける」が当り前の世代ばかりになると、「なんで、そんな事わしらがせんなんねん」となり、道には干からびた猫の死骸だらけになってしまいます。　

　愛育班の活動は、愛育班が無くなっても誰かがせねばならない、大変意義深い今後大いに必要とされる活動です。
　「なんで、そんな事わしらがせんなんねん」に負けないよう頑張っていただきたいと切に願い、私も微力ながらその意義を説いていきたいと思います。】
　と。

　夜は篠山JCのOB合同例会。
　篠山JCは、商工会青年部と同じく私の「まちづくり」活動の原点でもあります。
　
　現役時代から現在までも、色々とご指導いただいている先輩、今なお熱い思いを共有できる同輩、新しい感覚を吹き込んでくれる後輩の皆さんとおおいに語らい盛り上がりました。