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活動報告ブログ - 2009年11月

2009年11月25日(水)

丹波農業改良普及センターの取組

皆さん、こんにちは。
 昨日、丹波農業改良普及センターの普及活動の視察や職員の皆さんとの意見交換会等を行う『丹波地域農業の取組並びに普及活動研究会』がありました。
 昨年まで、篠山市内は篠山普及センターで開かれておりました。しかし、行革で篠山・柏原両普及センターが“丹波普及センター”に集約され、結果、普及センターが丹波管内1ヶ所になったということで、今年から、隔年で篠山市と丹波市を交互に視察するということになりました。
 で、本年は丹波市内の取組等を、丹波市の石川先生とともに視察させて頂きました。

 村上良之農園 切り花生産
 ここでは、カスミソウや利休草、天門冬、ダリア等々を栽培されています。カスミソウやダリアぐらいはわかりますが、利休草等は初めて知りました。これらは、グリーン素材として使われるそうで、「現時点では、あまり栽培されていない希少価値の高いもの」と説明頂きました。
 村上さんは大変研究熱心な方で、市場関係者等との信頼関係を密にし、それらの情報を含め、マーケティングにより、出荷のタイミング、栽培品種等々、相当研究されています。
 また、技術面でも、全国各地へ出向き最良の栽培技術を、直接生産者から学ばれているようです。

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【村上良之農園 ダリアハウス】

 山本一農園 ブルーベリー栽培
 丹波市でのブルーベリー栽培は、その将来性に着目された数戸の農家によって、平成12年から始まったとの事です。
 平成18年には『丹波ブルーベリー研究会』が設立され、普及所からの技術指導等も受けながら、現在では会員数64名、ブルーベリーの栽培者数は約100名にまで増えたということです。中には、ブリーべリーと言えば、この会社“(株)わかさ生活”より、栽培の依頼を受けて、顧客の摘み取り体験用のブルーベリーを栽培されているところもあるとのこと。
 栽培面積も平成18年には、3.0haだったのが、平成21年には6.0haと倍になっています。ジャムに加工して、給食等にも提供されているようです。
 しかしながら、栽培者のほとんどが新規なので、技術が未熟であることや、栽培が一気に広がったため、今後の収穫の手間や加工や販路拡大について課題がある様です。

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【山本一農園 ブルーベリー園】

 三方丹波栗生産出荷組合 組織で取り組む栗づくり
 昭和63年に設立された旧氷上町三方の栗生産出荷組合。ここでは、丹波県民局の地域戦略推進費を使った『丹波びっくり(Big栗)再生プロジェクト』での温湯消毒省力化システムへの取り組みを見せて頂きました。
 温湯消毒とは、50℃の湯に30分間栗を漬け、クリシギゾウムシ等の殺虫と炭そ病の殺菌をする環境にやさしい技術です。
 お湯からあげた栗を効率よく冷却・乾燥させるため改良を施したベルトコンベヤーを本年9月より導入されております。
 この導入により、労力的・時間的また作業スペース等の省力化が可能となったということです。高齢化が進む丹波栗の生産現場においては、大変意味のあることです。

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【改良ベルトコンベヤー】

 その後、丹波農業改良普及センターの地域特産物取組課題や新規就農支援、丹波普及センターの出先である“篠山地域普及所”の取組状況について、説明・意見交換会が行われました。
 新規就農支援については、丹波普及センターが事務局を持ち、市等の関係機関等と連携して新規就農者、農業後継者、農業参入企業等に対する地域段階での総合的な相談・支援体制の強化を図る『丹波就農支援センター』の取組について伺いました。
 本年度は10月現在で、29件の相談があったとの事。しかしながら、相談者に“理想と現実のギャップ”が結構ある様です。
 篠山地域普及所での相談業務や普及活動実績については、他地域の地域普及所に比べるとかなり活発であるとの報告を受けました。
 生産者の皆さんと直接関わりを持つ“農業改良普及センター”業務ですから、今後とも、“農都篠山”の振興発展の為、御尽力をお願いいたします。

 夜は、篠山市商工会青年部西紀支部の例会にお招き頂きました。
 西紀地区の“担い手”と、いろいろと熱い懇談を持つことができました。高橋支部長はじめメンバーの方々、有難うございました。

 
 

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