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活動報告ブログ - 2009年11月

2009年11月23日(月)

森のムッレ全国シンポジウム

皆さん、こんにちは。
 昨日、ユニトピアささやまで、日本野外生活推進協会主催の『第1回森のムッレ全国シンポジウム』が開かれ、お誘いを頂きましたので、スウェーデンより来られたリンデ夫妻の基調講演を拝聴しに行ってきました。

そもそも『森のムッレ』とは?
 スエーデンで約50年前に開発された「森のムッレ教室」という自然教育プログラムの中に登場する、架空の妖精が“ムッレ”。
 この“ムッレ”が、子ども達と自然との橋渡し役になり、『自然の法則を人間が変えてはいけないこと』を教えてくれるというもの。
 北欧諸国では、保育園や幼稚園で導入されるようになり、現在までに延べ150万人が受けている極めて人気ある高いプログラムのようです。
 17年前、この活動を日本で最初に取り入れたのが、氷上郡市島町(現丹波市)。紹介者は、同町出身でスウェーデン在住の 高橋 幸子さん。
 この時、スウェーデンで100年以上の歴史を持つ“野外生活推進協会”をモデルにした、日本野外生活推進が発足したということです。

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【マグヌス・リンデ講師と高橋さん】

 その『森のムッレ教室』とは、
 【現在の子どもたちは、かつてと比べると自然の中で遊ぶ体験がはるかに少なくなっています。子どもたちを取り巻く社会が大きく変わったことも原因の一つですが、子どもたちが自由に遊べる自然環境が減ってしまったことにも原因があります。このままでは、自然の山や川から子どもたちの姿が消えてしまうことにもなりかねません。
 自然の中での楽しい体験をなくして自然を愛する豊かな心が育つでしょうか。
 子どもたちが、四季を通じて様々な自然にふれあい、体でエコロジー(自然界での共生)を理解し、自然が好きになる。こうした体験があってこそ自然を大切にする優しい心が育っていくのです。】との趣旨の下、様々な体験型自然教育の実践プログラムです。
 今回は、その活動等を広く地元の人々に知ってもらおうと開催されました。

 洋の東西を問わず、『子どもは遊びの中から学ぶ』というのは共通です。その学ぶべき“遊び”の環境が、社会の発展とともに変化してきました。また、ゲーム機等の登場で激変しました。
 河合先生も“森の学校”の大切さをよく話されます。人間の土台をつくる時期の“学びの環境”は、もはや提供してやらなければならないのかもしれません。
 わが国にも、天狗やカッパ、座敷わらし、山姥、山魔神等々の妖精や神々がいっぱいいます。彼らの存在は全て自然界への“畏敬の念”からきています。

 益々こういった活動が、広がりますことを祈念し、私も応援したいと思います。

 本日は、今田の西方寺で行われた『さざんか祭り』にお招き頂きました。
 樹齢600年の山茶花の古木。住職によると「今年は、例年にないくらい花が咲いています。今年の花は“豊作”ですよ」ということです。
 “山茶花の寺 満開間近”ということなので、是非お寄り下さい。

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【山茶花の寺 西方寺】

 

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