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活動報告ブログ - 2009年11月

2009年11月16日(月)

県議会自民党議員団『西紀ダム調査』

皆さん、こんにちは。
 本日は、朝9時から商工同友会のグラウンドゴルフ大会に1ラウンドだけ参加して、その後10時過ぎより、県議会自民党議員団建設部会一行による『西紀ダム』調査に同行いたしました。

 現在、生活貯水池整備事業(昭和63年度に国が地域に密着した小河川における局地的な治水対策と利水対策を目的として創設した事業)として、篠山市管内には、本年5月に完成した『みくまりダム』と、建設中の『西紀ダム』の2つの重力式コンクリートダムがあります。
 いずれも、洪水調節・河川環境の保全・農業用水の確保及び水道用水の確保を目的として、県・篠山市が共同で管理・建設を進めています。

 西紀ダムにつきましては、旧西紀町の一級河川由良川水系滝の尻川流域での昭和58年9月の台風10号による洪水や、平成6年7月から9月にかけての渇水にみられるように、度々水害被害や渇水被害に悩まされてきたため、平成6年度建設に着手しました。
 その後、平成11年度に県・市による“ダム建設工事に関する基本協定”を締結し、平成15年度には用地買収を行うとともに、平成16年度から県道の付替工事に着手しました。現在、平成25年度の完成予定に向け工事を進めています。

 しかしながら、このたびの政権交代により、ダム事業を含む公共事業の見直し等々、国の動きが大変見えにくくなっております。
 このような現状を踏まえ、本日の調査に至ったわけですが、八ッ場ダムの問題とは、スケールの違う話で、集落の“生活貯水池”という観点をしっかりと国には伝え、認識してもらわなければなりません。

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【自民党議員団西紀ダム調査】

 また、篠山市内では、平成6年度に事業採択を受けた『丹南生活貯水池整備事業(丹南ダム)』が、平成12年、『公共事業の抜本的見直しに関する三党合意』により中止を前提とした評価調書について、公共事業等審査会の審査を経て中止が決定された経緯があります。

 中止の理由として、利水上の観点では、県水の導入により必要性がなくなったとし、治水上の観点では、『流域住民、特に上流部にあたる波賀野地区には、50年確率規模の洪水が発生した場合、家屋約160戸、農地約45ヘクタールの浸水被害が予想される』として、その必要性を認識しながらも、河川改修の方が経済的に有利だと結論づけています。

 しかしながら、河川改修は下流域から整備されてきますので、当該地区におきましては10年を経ても、なんら不安は解消されておりません。
 この問題に関しては、本年2月の本会議において質問をさせていただきました。(質問内容等詳しくは、県議会HPを御覧ください)
 また、その答弁は、優にまだ数年はかかるというものでした。

 何れにせよ、計画の変更により「振り出しに戻る」では、そこに住んでいる人々の“鉄砲水”や“土石流”への不安は解消されません。滞ることのないよう働きかけたいと思います。

 午後からは、『平成21年度 ボランティアのつどい』にお招き頂きました。

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