文字サイズ変更

活動報告ブログ - 2009年11月

2009年11月14日(土)

管外調査3

盛岡市立厨川小学校~先人学習を通じ生き方を考える先駆的な取り組み~

 3日目は秋田県から岩手県へ。岩手県盛岡市、人口30万人弱。約400年前に南部信直公が築城した城下町。

 盛岡市は、原敬・米内光政・新渡戸稲造・金田一京助・石川啄木 等、明治以降多くの偉人を輩出しています。
 5人の成し遂げた業績は、現代でも高く評価され、今なお大きな影響を与え続けています。

 平成17年に策定された『盛岡市教育ビジョン』で、盛岡市の『めざす市民像』とは、『多くの先人を育んできた美しい盛岡を愛し、豊かな心とすこやかな体をもち、自ら学び、共に生きる未来を創る人』としています。
 これを踏まえ、『盛岡の子どもたちに、「夢」と「誇り」と「志」を』をキャッチフレーズにした『盛岡の先人教育』が進められております。

 厨川小学校は、創立が明治6年という伝統校であり、学校周辺には先人に関する各種記念館があること等、学習環境には恵まれおり、これらを活用して、平成19年から6年生“総合”の時間を授業名『子供たちよ 大志を抱け』として、『先人教育』に充てています。
 ポイントは、偉人の業績に重きを置くのではなく、業績をあげるに至った“生き方”を重視しているという事です。
 更に、その“生き方”を形成するにあたり、どのような環境がその“生き方”を育んだのか、そこに携わった、自然とは?、地域とは?、人とは?、等々、様々な角度から考察し、より具体的にかつ身近に感じようとすれば、やはりその偉人の“故郷”でなければ難しいかもしれません。

211114-1
【先人教育の様子】

 我が兵庫県でも、本年度から兵庫の先輩の多様な生き方等に触れる“道徳教育副読本”の作成に向けた検討を進めています。
 私は、同時に“故郷の自然環境や人間関係等々”偉人を支え育んだ、“あらゆる環境”を守り続ける人々の“存在”と“偉業”も教えなければならないと思います。

 この後、800年にわたり守られ続けてきた、奥州藤原3代の都『平泉』を訪ね、3000を超す国宝や国重要文化財、県指定文化財等々を有する中尊寺と毛越寺一帯の文化財保存の取組、また、先月、政府がユネスコに推薦することを決定した、世界文化遺産登録に向けての取組等について、平泉文化遺産センター長に、お教え頂きました。

 帰途は、花巻空港からボンバルディア機、しかしこちらはジェット。予定より10分ほど早く着きました。

211114-2
【ボンバルディアジェット】

コメントは受け付けていません。