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活動報告ブログ - 2017年1月

2017年01月28日(土)

1月28日 平成28年度篠山市農業振興大会

皆さん、こんにちは。

 今朝の朝runは、久々に1人half-marathonを。
 距離にして21.29km。時間にして2時間34分20秒。平均7分14秒/km。消費熱量1,396 kcal。

 しかしこのタイムでは、まだまだ篠山ABCマラソンの制限時間を克服できません(@_@;)

 さて本日は、市民センターで開催された『平成28年度篠山市農業振興大会』に出席させていただきました。

 今年は「環境創造型の農業・農村を目指して ~篠山の農の営みと豊かな自然を未来に引き継ぐために私たちができること~」がテーマ。

 大会では、開会行事の後、昨年11月22日に行われた「第15回ふるさと農業まつり篠山市農産物品評会」での各賞受賞者の表彰式や、基調講演、事例発表等が行われました。

 表彰式では、良質米部門(出品数118点)、特産部門(山の芋同149点、丹波篠山黒大豆同140点、小豆同63点)、一般野菜部門(同78点)、総合計430点の出品の中から各部門において、知事賞等々の表彰が行われました。

 この審査長を務められたのが 丹波農業改良普及センターの三浦所長さん。
 その審査講評によりますと・・・

【良質米部門】
 「選定した入賞者6点は良食味、高収量の力作ぞろいでした。その中でも県知事賞は特に高収量でありながら、食味・品質も優れた出品物でした。」
【特産部門】
(山の芋の部)
 「品評会は、各戸で掘り取られた芋から形のよい芋を7つ選んで出品いただく方法をとっています。審査では、第一に重量と大きさ、そして形状の良さ、そろい等に重点をおいて選定しました。その中でも県知事賞は、形状が良く、よくそろった芋でした。」
(黒大豆の部) 
 「審査は、丹波篠山黒豆の特性を示した草姿、株のそろいや着莢状況、莢の外観等に重点をおいて選定しました。その中でも県知事賞は、草姿よく茎も枯れ上がらずに株がそろい、着莢状況のよい黒豆でした。」
(小豆の部)
 審査は、丹波大納言小豆の特性である粒の大きさ、粒張り、色つやに重点をおいて選定しました。入賞者3点は、特に、丹波大納言小豆の特徴が良く出ており、粒張り、色つや、粒揃い等の良品質な小豆でした。」

 とのことでした。
 それぞれ受賞されました皆さん、誠におめでとうございます。

 さらに、その講評を伺っておりますと昨年の状況がよくわかります。
 要約して紹介しますと・・・

・平成28年の天候
 5月は好天に恵まれ、平均気温は平年に比べて高く推移。
 6月後半は降雨日が多く、気温も低めで、日照時間も少なかった。
 梅雨明け後、8月上旬は気温が高く、降雨がほとんど無かったため、農作物の高温障害や水不足が心配された。
 9月下旬と10月上旬に台風が接近したが、大きな被害はでなかった。
 しかし、8月下旬から10月にかけて1日の降水量が50ミリを超える豪雨に数回見舞われ、農作物の栽培管理には大変苦労されたことと思う。

・水稲
 6月後半の日照不足により茎数は平年と比べて少なくなった。
 出穂は平年よりやや早めか平年並みで、収穫時期は早くなった。
 収穫時の稈長はやや低く、穂数が少なく、1穂籾数は平年並みで、登熟歩合はやや良く、収量は平年よりやや少なくなった。
 品質については、全体的には昨年より良かったものの、登熟期の高温と肥料切れによる基部未熟粒の発生や害虫による斑点米の発生があった。

・山の芋
 芋肥大開始前の7月までの生育は順調に進んだが、芋肥大初期の8月上旬に降雨がなかったために、芋の形状が乱れたと考えられる。
 8月下旬以降は、降雨があったため土壌水分は安定し、芋の肥大は良好であった。
 山の芋の収量は平年より多いが、形状が悪いために秀品率は低い傾向であった。

・黒大豆
 6月後半に降雨が多く、直播したほ場で発芽不良が見られた。
 8月上旬の高温と少雨により莢着き不良が懸念されたが、8月下旬からの降雨と9月中旬から10月上旬まで気温が高かったために莢つきや莢の肥大が良く、作柄は概ね良い傾向が見られた。
 しかし、莢つきや莢の肥大期にあたる8月から10月に数回豪雨があった影響で、排水の悪いほ場を中心に湿害や立枯性病害の発生が見られた。

・小豆
 播種時期の天候に恵まれ、適期に播種作業がでた。その後の生育も順調に進んだ。 9月は降雨及び日照時間が平年より少なく、さらにマメノメイガなどの害虫の被害のため、莢数が少なく、収量は平年より少ない傾向であった。

 とのことでした。 
 自然が相手の農業。品種改良や基盤整備、機械化等々、技術の進歩で今では、冬にトマトやキュウリもいただけます。
 とは言うものの、日々の降り方照り方を考えながらの丹精が、当地の特産物を育んでいます。
 受賞者の皆さんはじめ、生産者の皆さんに、改めて敬意を表します。

 基調講演は、元福岡県農業改良普及員で現在「農と自然の研究所」の代表を務めておられる 宇根 豊 氏。
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 宇根氏のお話は、「赤とんぼを昨年見ましたか?」「赤とんぼを見てどう思われますか?」との問いかけから始まりました。

 「私たちは、赤とんぼを見ても、いいなあ、秋だなあ、と見とれることはありますが、この赤とんぼは何のために飛んでいるのだろうか、この風景にどんな意味があるのだろうか、赤とんぼは農とどういう関係にあるのだろうか、などとは、決して考えることがありません。云々」
 と続けられ、日本人の自然観と西洋の自然観について解説されました。

 さらに、戦後、急速な経済発展の中で、農業でも経済性・効率性が求められ、「日本人の自然観」の発信者であるべき農家自体が、「田んぼの生きものに対するまなざし」を失いつつあると指摘。

 この“まなざし”の喪失は、“日本人の自然観”の崩壊につながる。
 「現在、経済価値だけでは自然を守れなくなっており、農の営みが、直接お金にならない『自然や文化、美しい風景』を守っているということを、『田んぼの生きもの』から再認識するべきである。『生産物そのものの価値から、その周りにある価値を表現することの大切さ』が、これからの農業にある。
 農家がそのことをもっと意識し、消費者へ発信し、その自然観を社会の規範にしていかなければならない。」
 と。

 数行で書いてしまいましたが、宇根氏の講演は、もっともっと哲学的でありました。
 かと言って、小難しいわけではなく、資料やデータ、事例等々も示されながら、大変わかりやすく、これからの“社会”が進むべき方向性を説いていただきました。

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