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活動報告ブログ - 2009年7月

2009年07月25日(土)

文教管内調査但馬・丹波その2

皆さん、こんにちは。
 文教常任委員会但馬・丹波管内調査最終日に、『兵庫県立但馬やまびこの郷』を訪問いたしました。
 『但馬やまびこの郷』とは、【県下の不登校児童生徒を対象に但馬の豊かな自然の中で、自然、人及び地域とふれあう体験と集団活動を通じて、自主及び自律の精神並びに人間相互の関係についての正しい理解を養い、学校生活に適応することができるよう、いろいろな支援】を行っている施設です。
 現在不登校児童生徒は全国で13万人。県下で5200人いると言われております。定義上30日連続欠席を不登校と言うそうですが、予備軍も含めると相当の数になるようです。
 不登校児童生徒に対しては、学校生活への適応性を向上させる支援として、4泊5日の宿泊を伴う集団生活のプログラムがあります。
 4泊5日を1サイクルとして複数回入所することもでき、リピーター率は67%位あるということですが、複数回重ねる方が、学校生活復帰への動きが多く出てくるそうです。また、此処を利用した日数は、学校出席扱いにもなります。
 その他に、保護者への教育相談、教職員等への研修も実施しています。学校現場へは、『欠席1日目からでも注意を払うように』と指導をされているそうです。
 複雑化する社会情勢の中で、不登校に陥る原因はますます多様化し、増加傾向にある中、早期に発見し、適切な対処をすることが、最も大切だと教えて頂きました。
 「子ども達は、必ずシグナルを発しています。しっかり見ていれば、必ず気づきます」とも、教えて頂きました。
 家庭、学校、地域社会等々、できるだけ多くの“目”で見ていられる環境があれば、どこかで見落としても補填が効きます。

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