- 2009年07月18日(土)
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- 「活動報告ブログ」
ステレオタイプ
皆さん、こんにちは。
本日は、『篠山市精神障害者家族会みちくさの会』創立20周年記念にお招き頂きました。
記念事業として、『ふるさとをください』という映画の上映が行われました。
内容をごく簡単に紹介しますと、『精神障がい者の自立支援作業所の建設・運営に対して、反対運動を行う地域住民との確執』と、言ったところです。
『みちくさの会』20年の歩みの中で、この篠山でも“作業所建設予定地域から猛反対の声が上がり、別の土地を求めざるを得なくなった”という事があった様です。
“精神障がい者=危険な人”という固定観念、ステレオタイプな状況が根底にあったのだと思います。
で、この映画を見終えて、不満を一つ言わせてい頂くと、いわゆる、悪役として登場する、『建設業者とその利権がらみの政治家』という構図。おまけにこの映画では、悪役が県会議員でした。
現代を描いた映画やテレビドラマ等の画面では、この悪の構図が、水戸黄門の悪代官と越後屋のように固定化されています。逆に画面に出てくる、いい政治家は皆無に等しい。
精神障がい者等に関して固定観念を問題視し、指摘する映画の中で、違う部分で固定観念を助長しているのには、納得いかない。
意図を持つ持たないに関わらず、画面がたれ流している情報が、多数の人に同じように共有される結果として、ステレオタイプな事態を生み、多くの弊害を世に送り出しているのではないでしょうか。