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活動報告ブログ - 2009年7月

2009年07月08日(水)

椅子取りゲームの始まり

皆さん、こんにちは。
 報道等によりますと、自民党の次期衆院選の政権公約(マニフェスト)案の骨格が固まったようです。
 注目すべきは、『党・国会改革。4年後までに国会議員定数を1割削減。また、10年後までに一院制にし、その上でさらに3割削減を目指す。』この部分。
 公職選挙法4条により衆議院は480人(小選挙区300人・比例代表180人)、参議院は242人(選挙区146人・比例代表96人)=722人と規定されています。
 4年後の1割削減では、722-72=650人。10年後以降の計画では650-195=455人。現行数の37%引き。我が国の有権者数を1億人とすると、有権者22万人に1人の割合。兵庫県有権者が447万人。単純に割ると、現行兵庫県エリアで20人の計算になります。

 国会議員数を削減すると言う事は、同時に国の仕事も精査しなければなりません。と、なるとその受け皿として耐えうる地方行政が必要となります。と、なると近畿州。と、なると州議会も必要。
 最近、州議会の議員定数の妥当性が議論されることがあります。私は思うのですが、今の小選挙区は、州議会議員の選挙区にすればちょうどいいのではないだろうかと。現行に当てはめると、兵庫県エリア(近畿州で兵庫エリアというのも変ですが)では、12名の州議会議員が誕生する事となります。

 では、マニフェスト通り10年後一院制になり、現の兵庫県地域で国会議員20人とすると、対しての州議会議員が12人は、数の上からもおかしい。現行数に照らしながら、多く見積っても、国会議員は州議会議員の1/3位でいいんじゃないでしょうか。
 と、なると4名。この数から逆算していくと、兵庫エリアでは有権者数447万人に対して4名。と、なるとほぼ有権者100万人に1人。有権者数1億人で、国会議員は100人。
 国会議員100人では、国の仕事を『国際社会における国家としての存在にかかわる事務』等々に絞らざるを得ません。
 小さな政府とそこそこ強力な州政府と魅力ある基礎自治体。当然、州政府が誕生すると言う事は、『県行政も県議会も』蛍の光とともに幕引きです。

 これからの議員は、自らの首を絞める仕事をしなければなりません。
 しかし、本当に能力のある人は椅子取りゲームも勝ち残っていかれることでしょう。

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