- 2009年04月23日(木)
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- 「活動報告ブログ」
DNA鑑定
皆さん、こんにちは。
紙上にDNA鑑定が大きく関与した、2つの事件の掲載がありました。
一つ目は『栃木・足利女児殺害事件』。報道によりますと【足利市で平成2年、女児(当時4歳)を殺害したとして、無期懲役が確定した元幼稚園バス運転手、菅家利和受刑者(62)の再審請求の即時抗告審で、東京高裁の嘱託鑑定の結果、女児の衣服に付着していた体液と菅家受刑者のDNA型が一致しない可能性が高いことが分かり、事件は発生から20年目に新たな展開をみせた。再審開始の手続きに入るか、裁判の行方が注目される。】となっています。
判決の有力な根拠とされた「DNA型の一致」が覆され、再審開始の可能性が高まりました。
二つ目は『東大阪・タクシー強盗殺人事件』。昨年、東大阪で発生した事件で、現場に落ちていた煙草の吸殻から検出されたDNA型が、別事件で逮捕された男のDNA型と一致したというものです。犯人特定への有力な物証が出てきたことになります。
足利の事件が起こった当時のDNA鑑定の精度は『1/100人~150人程度の特定が出来る』ぐらいだったそうです。
現在の精度は『1/1垓(10の20乗)人を特定できる』という事です。すさまじい進歩ですが、時代、科学が進むにつれて、今回の様に過去の判断基準に“疑問符”が付く可能性も出てきました。
もうすぐ裁判員制度が始まりますが、タイムマシーンが発明されるまでは、極々数件であっても“神のみぞ知る”は、存在しうるでしょう。