- 2009年03月31日(火)
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- 「活動報告ブログ」
政務調査報告その4
皆さん、こんにちは。
3月26日~27日の自民党議員団警察・建設部会合同新潟方面管外調査報告の続き。
日程ラストの調査は『柏崎刈羽原子力発電所』で、原子力発電所のおける地震対策と防災の取組等について調査してきました。
はじめて原発というところに、足を踏み入れましたが、施設が施設だけに“テロ対策”という事で、なかなか厳しいチェック体制でした。原発に近付いて行くまでの雰囲気は、5年前に訪れた“板門店”にかぶるものがありました。
最初に『ビジターハウス』という施設で 南舘 正和副所長より発電所の概要説明をして頂きました。その間に、写真付身分証明書の確認を受け最初のチェック終了。その後、作業服に着替えヘルメットを被り、移動バスにて柏崎刈羽原発第4号機へ。
自前の消防装備等の見学をした後、施設へ。正面玄関前には“テロ対策”の為、新潟県警機動隊の車両が配備されておりました。カメラは1台と決められており、これも“テロ対策”で、撮影についても制限があります。
身分証明書を再び提示し、セキュリティーカードを受け取り、簡単に説明すると“電車の自動改札”の様な所を通過して、内部へ。更に先ほどよりも厳しい“自動改札”を通過して、4号機中央操作室、原子炉燃料取扱フロア、タービン発電機フロア、等々見学させて頂きました。
平成19年7月16日に発生した、新潟県中越沖地震により構内道路や建物はかなりの被災状況にあった様で、その跡をまだ見ることができました。
原発施設には、“もしもの時”の影響度によって耐震設計基準がA・B・Cの3段階に分かれています。
原子炉等は当然Aランクであり、今回の地震でも何ら問題はなかった様です。ただ、AランクとCランクのつなぎ目のようなところに、被災が集中したという課題もうかんできたという事でした。
原発本体に何らの影響のない被災部分であっても、報道映像で流れてしまうと『市民の不安感』は大きくなってしまいます。この部分を解消するには、「出来るだけ多くの人にありのままの現状を見てもらい“理解”して頂くしかない。」と、南舘さんは、仰ってました。
しかし、原発の様な“なにかあったら”では済まされまい施設では、耐震等の技術はもちろんですが、働く人間、一人ひとりの緊張感の持続が“要”の様な気がしました。