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活動報告ブログ - 2009年2月

2009年02月26日(木)

読売新聞報道について

読売新聞報道について

 消防本部が広域再編されると、地域の消防団との連携が取りにくくなるのではないかとうことについて、消防団の現況を伝えるため、以下の様な質問をしました。

(略)また、現下の方針では、消防団との関係についてはあまり考慮されていないのではないかと感じております。従前の郡部においては、消防団なしに防災は語れません。自治体消防本部と消防団の連携があってこそ、現場で速やかな活動ができるのです。
私も現役の消防団員ですが、ヘルメットと長靴で、マスクも無く、火災現場で立ち込める煙に巻かれながら消火活動をしております。煙に巻かれて屋根伝いに避難したこともあります。燃えさかる家に放水をしながら、表札を見て、初めて知人の家だったことに気づき、あわてて水量を増やしたこともありました。行方不明者が出ると、出動する。台風が近づけば、警戒に出る。消防団員はみんな地域の人間です。
消防団との関係では、自治体消防本部ならではの連携の取れた現状が今はあります。
しかし今後、広範囲に及ぶ災害等が発生した場合、現況であれば、市長の指揮下で、ともに行動できますが、広域化後の連携については不安視する声も聞かれます。

 この部分の真意は、『消防団員は地域住民であることの意味』を強調することでありました。私は、消防団とは、時には命を落とす様な事態に巻き込まれることもある、究極のボランティアだと思っております。郡部の消防団は、ほぼ集落毎に必ず数名の団員がおります。いざというときに、地縁血縁というものが、その崇高な使命感に更に「人間の本質」の部分で力を増すと言うことは否定できないと思います。
 現状私の集落では、消防団員は4名いますが、過疎化の中で、新たに若い団員を補充することがかなり困難になっています。一方、ひとり暮らしや、高齢者のみの家庭が増え、消防団員の役割は増える一方です。そのような現況の中で、「○○さんの息子さんに守られている」という顔の見える安心感・安堵感が重要であり、また、団員一人ひとりもそのことにより「頼られている」という使命感が増すと考えます。
 私は県会議員ですが、少子高齢化の中、集落の人々にとってはいつまでたっても『若い衆』のひとりです。
 現場の人間であれば、実際にはホースの筒先では、水量を最大限以上増やすことは出来ないことは分かりますから、ユーモアを含めながら、分かり易く、実情を伝えたかったのですが、「現場から」という強い思いの中で、その「現場」での常識に偏ってしまい、真意が伝わらなかった部分もありました。この事については、私の力量不足であり、反省をするところであります。
 今回の件については、今後の私の『質』の向上の糧として、また、今後も田舎を支えるため、集落での自らの役わりを忘れる事なく、『現場の声』を伝えたいと思います。

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