クリンソウ
皆さん、こんにちは。
本日午前中は、末娘の保育園の生活発表会を観にいきました。末娘は、今春小学校に入学するので、最後の生活発表会でした。
篠山保育園には、長男から数えて約13年間お世話になりました。私も、行ける時には送りや迎えをしましたから、都合13年間通いましたが、これもあと一月ほどになりました。第4子ができなければですが。
午後からは、『多紀連山のクリンソウを守る』会主催の講演会にお邪魔しました。
クリンソウはサクラソウ科の多年草で、車輪状で数段に花が咲き仏塔の九輪に似た姿をしています。兵庫県のレッドデータブックではAランクに指定されてます。
一昨年に多紀連山山中で偶然その群生地が発見されました。総面積約4000平方メートル、1㎡に生息する個体数から推測すると170,000株あるとされ、わが国有数の規模ではないかといわれています。
では、なぜ今まで発見されなかったのか。この理由のひとつに『シカの増殖』があると、講師の“人と自然の博物館”主任研究員 藤井 俊夫 氏は仰りました。クリンソウは少量の毒をもっているためシカは食べません。他の野草がシカに食べられ、結果的にクリンソウが増えたという事らしいです。『シカの増殖』がプラスに働いている事例もあるのかと驚きました。
今日の講演会は、この群生地を今後どのように守るかという観点から開催されましたが、一番の懸念は、園芸用にするための盗掘らしいです。
そこで、今回完全に公開して、保護している事を周知徹底し、地元も含め多くの人に関心を持ってもらい、大勢の目で監視する事で盗掘防止効果を目指しておられます。
主催者もビックリされるほど、花には関心が高い人が多いようで、会場いっぱいの人でした。
花が見頃になる、5月10日の山開きに合わせて、観察イベントを考えておられるようです。「ぜひ知事さんにも来ていただきたい」と仰っていました。