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活動報告ブログ - 2008年11月

2008年11月10日(月)

良質な集団主義

皆さん、今日は。
 ここ数日は、なかなかハードなスケジュールでした。報告をさせて頂きます。
 7日(金)は、am8:50篠山産業高校丹南高「第27回丹南高文化祭」am10:00第55回篠山市 中・特別支援学校 音楽・弁論大会 pm1:00岡野小学校県庁・県議会見学と、学校関係が偶然重なりました。それも小中高とまんべんなく。
 8日(土)は、pm1:00(財)兵庫丹波の森協会設立20周年記念式典 pm3:00篠山市猟友会通常総会 pm4:30神戸にて知人の結婚披露宴。
 9日(日)は、am9:00第22回多紀連山アルペンルート登山 am10:00大芋文化祭 am11:00篠山産業高校東雲校「第12回福住祭」pm1:00円応教篠山教会設立60周年記念大祭 pm2:30ささやま地域医療フォーラム pm4:30とろろ街道炎の祭り。

 学校活動や地域活動、また、色々な団体の活動に参加して、課題等を伺っておりますと、『根っこ』は、同じところにある様な気がします。その『根っこ』とは、先日もここで紹介いたしました 山折哲雄 国際日本文化研究センター名誉教授が説かれる『我が国における道徳規範、また、宗教的なパワーの源泉になっている“良質な集団主義”』が揺らいできたことにあると思います。

 氏曰く『アングロ・サクソンの文明観にある超越神信仰と契約の精神、いずれも存在しなかった日本では、国家や民族を形成していくためには、「人間とは信頼すべき存在だ」という人間観が必要だった。ところが、人間は毎日の様に裏切る。そのジレンマを乗り越えるために、日本的な倫理が新たに作られた。その一つが、良質な集団主義だ。』

 私は、この『良質な集団』とは、お互いの信頼関係の上に成り立つ助け合いの社会、すなわち、かつて日本のどこにでもあった地域社会そのものではないかと思います。
 信頼関係は、お互いをよく知らなければ成り立ちません。農作業や祭り、冠婚葬祭等々、かつては、日常生活の中にその機会はいくらでもありました。
 『良質な集団』は『信頼』を育む。教育・福祉・文化・ありとあらゆる部門で。我々のこの地域では、まだまだそう言った人間関係が残されていると思います。
 『田舎の付き合い』の担うべき意義の本質は『良質な集団』の堅持にあるのかもしれません。
 『良質な集団』であれば、殊更に「参画と協働」「ボランティア」等々と叫ぶ必要はないのしょう。なぜなら「昔からしてるやん」という事です。
 地域の色々な活動は「地域の活性化」であり「良質の集団」づくりであると思います。

 年末を感じさせる『伊勢大神楽』が、本日、祈祷に来られました。

 先祖が築いてきた『田舎の付き合い』そこには、深い知恵がある様に思います。

kagura 

【伊勢大神楽】           【炎のまつり】

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