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活動報告ブログ - 2008年9月

2008年09月12日(金)

地域医療

皆さん、今日は。
 昨日は、篠山市医師会等医療関係、市関係、県関係が会しての『篠山市救急医療問題懇談会』が行われました。
 兵庫医大篠山病院の存続決定以降、篠山市民の中に「篠山市の医療問題は片付いた」と言うような空気が漂っています。確かに、直近の地域医療崩壊は免れる事が出来ました。
 しかし、ここ丹波地域の医療は、まだまだ危機的状況にあることは確かです。

 昨日の会で、篠山市消防本部より、昨年度の救急搬送等についての報告がありました。それによりますと、篠山市内全搬送者数は前年より65人増え1660人、そのうち、市内搬送は1232人、市外搬送428人となっています。市外搬送は前年より58名増えておりますが、日赤柏原への搬送は昨年より28人減、柏原病院は同19人減となっています。依然として、この2病院の診療体制が厳しい事を示しています。そう言った状況の中、搬送先の交渉に『述べ12病院、30分を要した』と言う報告もありました。

 『県病院局は、当直アルバイトの医師すら集められない』11日の丹波新聞「記者ノート」にこんな記載がありました。
 柏原病院再生プランの 「神戸大学との地域医療循環型人材育成プログラム」についての
事です。この計画、簡単に言ってしまえば「県と丹波市が1.6億を出して、5人の医師(特に内科医熱望)の派遣を受ける」と言うものです。
 「記者ノート」には『内科医が送られる見込みは、0に近い。神戸大が内科医を送る前提としている県立、柏原赤十字の統合が論議されず、県に無視される形になっているからだ』とあります。
 「県に無視」これは、聞き捨てならない。兵庫県病院局に尋ねました。以下回答抜粋。
・「人材育成プログラム」に基づく医師派遣について、この統合が前提と言う事はない。
・「神戸大学がこのような考えをもっている」と言う情報提供があったに過ぎず、正式に県に提案があったものではない。柏原病院再生対策本部においても論議になっていない。
・今後、健康福祉部において、「公立病院改革ガイドライン」に基づき「地域医療確保対策圏域会議」で論議される事になるのではないか。

 で、今日の神戸新聞は『予定の5人集まらず』と。しかし、3名は確保。でも、内科医は0。
 さらに、記事によると、「構想段階よりも、柏原病院は専門医がさらに減り、働きにくくなっている。『一人、二人が増えても支えきれない』と医師の納得が得られなかった(神戸大側)」

 と言う事は、やはり一刻一刻と事態が芳しくない方向へ進んでいる。後手後手にならない様にしなければなりません。

 

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