管内調査(東播・淡路地区)
皆さん、今日は。
昨日、今日とで東播・淡路地区に管内調査に行ってきました。
【交流による活性化への新たな挑戦~近隣集落との連携~淡路市長沢南集落】
淡路市長沢地区(長沢南を含め周辺6集落)は、北淡ICから南東に約7キロ、狭歪な山間部に散在しており、道路幅が狭く、救急車が通れない個所もあります。実際私達のバスも大変苦労しました。
長沢南集落は地域の中心にあり、世帯数26世帯人口66人、高齢化率47%。生業は、大半が兼業農家で、専業農家は花き農家が1軒のみ。近隣の5集落も、同じような状況です。
他の5集落とは、小学校区を同じくしている事もあり、連携して活性化を図っています。6集落合わせると、総世帯数109世帯、人口265人、高齢化率44%と言う地域になります。
また、6集落が、互選による役員選出体制をとって、集落間の結びつきを強め、意思決定を行っています。
しかし、交流拠点である小学校(全校生徒8人)が平成21年3月末日をもって閉校し、また、保育園は、今月末日をもって休園となってしまいます。今後は、県民交流広場を活用して改築した公民館『長沢会館』を核として集落の活性化に向けて取り組まなければなりません。
長沢地区は、これまでから様々な活性化事業に取り組んでおられますが、参考にすべきは「長沢アートパーク事業」「コミュニティー ミニ・バス事業」への取り組みです。
「長沢アートパーク事業」は、外国のアーティストが集落に約2カ月滞在して、日本の水彩多色摺り木版技術を学び、制作を行うと言うもので、何と今年で12年目になるそうです。今年度も2グループを受け入れられるそうで、最初のグループは、オランダ1名、セルビア1名、アメリカ2名の計4名。凄い国際交流です。
「コミュニティー ミニ・バス事業」も、集落内1世帯年間1万円を出し、運転手も住民が交代で務め、、市街地までを1日3便運航していると言うものです。もちろん市からの補助もありますが、利用者年間延べ約5,100人の移動手段を自分たちで確保しておられます。
以上の様に、現在でもかなり自主的に行われている地域ですが、頂いた資料には、「小規模集落元気作戦」事業を利用して、さらに集落の魅力を活かして、近隣地域、都市地域との交流を図り、集落内の世代交代をさらに進め、住民が誇りと生きがいを持てる村づくりを目指す。と、書いてありました。凄い。
9月は、防災月間です。防災についての施設も調査してきました。
【北淡震災記念公園】
行かれた事がある方も多いかと思いますが、この春に、野島断層の保存とともに、地震や活断層に対する理解を深め、学習する施設として、一部リニューアルされました。
オープンした平成10年度は、280万人もの入館者数ですが、現在では、1/10近くまでになっています。経営と言う視点で言いますと、入館者数30万人が採算ラインだそうです。『天災は、忘れたころにやってくる』
【三木総合防災公園】
三木市にある、夏に操法大会の県大会が行われた場所です。施設としては、兵庫県広域防災センターや兵庫県消防学校等からなる「学習・訓練ゾーン」と、平時は運動施設として利用できる、球場や競技場がある「総合防災公園ゾーン」に分かれています。
災害発生時には、物資の集配拠点や要員の活動拠点として利用されます。陸上競技場バックスタンド下の倉庫には、食糧57,000食、毛布37,620枚、仮設トイレ800基等々、阪神・淡路大震災規模の災害に対応できる被災者用物資等を備蓄してあります。
中国四川の地震の際に救援物資として送ったテントもありました。