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人口減少社会の地域戦略 | 小西隆紀(こにしたかのり)兵庫県議会議員 公式サイト
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活動報告ブログ - 2008年7月

2008年07月24日(木)

人口減少社会の地域戦略

 岩手県を中心に再び強い地震が起こりました。岩手宮城内陸地震から一月。被災されました方々には、心よりお見舞い申し上げます。

皆さん、今日は。
 本日は、丹波同友会7月例会 演題『人口減少社会の地域経済~観光振興を考える』講師 額賀信 氏 (株)ちばぎん総合研究所取締役社長 を聴講してきました。
 47都道府県共通基準で算出された宿泊利用統計に基づいて、『観光産業の実態』を分かりやすく解説して頂きました。
 氏曰く「宿泊利用者限定の統計ではあるが、全国共通基準での算出により、地域間の比較が可能になった事が大変重要である。」「比較する事で、実態が明らかになる」「例えば、『宿泊客が一番多い都道府県はどこか?』と言う問いかけに、3人に1人が名所・旧跡が多い『京都』と答える。しかし統計では、京都は10位で決して上位ではなく、イメージと実態の差が浮かんでくる。また、世界遺産がある奈良に関しては、統計では最下位である。集客に名所・旧跡が強いわけでもなく、お祭り効果も限定的。地域的には、山陰・四国地方が弱く、弱い地域は固まる傾向にある」等々実態を解説して頂きました。
 では、兵庫県はどうか。「宿泊者数順位は11位ですが、宿泊人数を人口で割った観光度指数は157で、その順位は41位。観光指数をあげる工夫が必要」と言う事でした。
 その方法として、スペインの観光政策を例に、誘致活動の必要性を説かれました。「今日の地域間競争とは、『人を呼び込む競争。即ち、誘致競争』だ。」と説かれ、「地域活性化とは『地域の中で、雇用と所得が安定して生まれる状況』で、観光産業は世界最大の雇用と所得を生み出している。『観光によって儲かるところは限られる』とよく言われるが、『お金は必ず地域を回る』ので地域にとっては必ず効果を生み出す」また、「効果的な誘致活動をするには、地域の事を地域の人が熟知していないと出来ない」「議会は、視察をやめて誘致をする。行政は作文をやめて、行動する」とも説かれました。
 「公共投資と工場誘致が崩れ、加えて人口減少社会に入り、多くの地方が不景気にあえぐ中、『鉄は国家なり』から『観光は地域なり』観光産業は今後最も重要な産業になる。」と締めくくられました。
 私が篠山に帰ってきた頃、商工会の集まりで「観光に頼る様になったら、町は終わりや」と言う発言があったのを記憶しています。あれから20年弱、町は終わったかどうかの答えは、出ています。
 20年前、あの時の集まりの中に、ケンシロウがいたならば、発言者に対して、こう言ったに違いありません「お前は、もう・・・・・」
 

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