平成23年度 普及事業推進懇談会
皆さん、こんにちは。
本日は、丹波農業改良普及センターの活動事例等の現地視察や職員さんとの意見交換等を行う、『平成23年度 普及事業推進懇談会』が開かれました。
今年は丹波市管内での現地視察。
テーマは、「新規就農者の育成について」。
丹波市内で新規就農された、3組を訪ねました。
まず、1組目は、照明器具メーカーで営業をされていたご主人(41歳)と、ライティングデザインをされていた奥さんの 平松ご夫妻。
一昨年4月に、「自分たちが手をかけただけの成果が見える仕事がしたい」と農業を志し、泉佐野市から移住。
同10月に新規就農離陸加速モデル推進事業を活用し、地元農園で夫婦2人、1年半の研修。現在2棟のハウスと畑でトマト・黒枝豆や季節の野菜を生産されています。
販路は、以前勤められていた会社関係等々からの広がりで、宅配が主。今年は、黒枝豆1600束を発送等など。
こちらのご夫婦の場合、先に移住先を決めてから(家を購入してから)、普及センターの紹介で研修先を見つけ、その研修先農家の紹介で現在の農地を借りられたという、ちょっと異色の就農形態。
「関係機関等に今後求めることは?」の問いには、「今も連絡いただいていますが、今後も新しい支援制度や自分達が利用できる制度などの最新情報を随時発信していただきた」と。
当局には、しっかりお支えいただき、「離陸加速モデル」の言葉通り、離陸後、早期の安定航行を期待しています。
2組目は、両親とも公務員という家庭に育ちながら、牧場経営を事業継承された新規就農者 吉田さん(37歳)。
帯広畜産大学卒業後、馬牧場に就職するが、母親の出身地でもある丹波市内の酪農場での就職を希望し、県酪連へ相談。
希望が叶い、平成19年から丹波市内の牧場で研修実施。
同20年、足立牧場で経営継承に向けて研修実施。
同21年4月に経営移譲を受け就農。
という経歴。
前経営者の足立氏が事業売却する気になったのは、「吉田さんの働きぶりや、やる気等を見て」とのこと。
この事業継承の最大の利点は、乳牛、設備等々丸ごとであるため、事業譲渡(就農)翌日から収入があること。
購入費用は、足立氏との間で10年返済の契約。
継承後は、畜産新規就農者用のリース事業等を活用されてながら経営されています。
農の現場のみならず、商の現場でも、今後この様な事業継承が増えてくるのではないでしょうか。
3組目は、平成16年2月に脱サラ、その後1年間の研修を経て新規参入された、古谷洋瓶さん(33歳)・暁子さんご夫妻。
就農6年を経て、現在、ブルーベリー43a、ハウス・露地合わせて野菜25a等々、合計91aを耕作。
平成19年には有機JAS認証を受けられるなど、安全安心志向が高まる中、時代に即した経営を展開中。
販売は、個人・レストラン・お菓子屋さん・八百屋さん・ネットやデパート等での委託販売も。 夏には“ブルーベリー狩り”で、観光客等も誘致。
今後は、ブルーベリーや他の果樹のジャム等、加工品の販売も手掛けたいとか。
これまでの実績からか、お話を聞いていても、経営への自信が窺えました。
ここに至るには、様々な支援制度の他、地域等の協力、そして何より当事者の努力の賜です。
ここ数年の丹波地域新規就農者(40歳未満)は、篠山・丹波両市あわせて毎年8名前後です。
平成16年~同22年までの累積では、両市合わせて46名が新規就農しています。
この内、本日訪ねた方々の様に、全くの一から農業に参入した新規参入者は、両市で16名です。
普及センターでは、当地域における新規就農相談や就農時・就農後の支援拠点として、丹波地域就農支援センターを設置しています。
また市・JA・農業委員会・農林振興事務所等と連携しながら、情報の共有化や資金・農地・住宅・販売・経営等々、就農支援や、就農後の技術指導等、安定的経営の早期確立に向けて様々な施策で、彼らを支えています。
本日感じたことは、程度にもよりますが、“安定経営のカギは「営業能力」”。
支援も、営農から営業への繋ぎ方が、今後益々大切になるのではないかと感じました。
そう言った意味において、丹波ブランドは、大変な強みです。
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