ひきこもり
皆さん、こんにちは。
本日は 丹波青少年本部主催の『丹波青少年マナーアップ啓発事業「青少年問題を考える研修会」』に行ってきました。
今回の講師は、平成6年、我が子の不登校をきっかけに親の会を発足させ、以来、ひきこもり支援で丹波地域内外で広く活躍されている NPO法人『結』の 井上 一休 氏 でした。
『ひきこもり支援から見えたもの ~今、子ども社会に何が起きているのか?~』と題して、自らの体験やこれまでの支援活動からの気づきを中心に、お話をしていただきました。
現在、ひきこもり人口推定100万人。
中学校の不登校生は、全生徒数が減少しているにもかかわらず増え続けてきました。
このような状況下で、ひきこもり本人の高齢化や長期化、それに伴う親の高齢化等々、問題はより深刻化しています。
井上さんはこれまで手作りで、ひきこもる若者たちの『居場所』を開設したり、多くのイベントを開催するなど、ひきこもりの子ども達に人と関わる機会を提供してこられました。
が、今回、こういった居場所活動の総括として、
「元気がなかった若者たちも、居場所に来ることで外見上はどんどん元気になってきます。しかし、本来抱えている課題が解決するわけではありません。」
と、居場所活動の限界も話してくださいました。
これらを踏まえ、新たに彼ら自身の手によって土地の整備から始めた活動拠点 『遊び村』 を開設し、近隣の幼児や小学生、その保護者等々との交流を図っておられます。
講演を拝聴し感じたことは、彼らが本来抱えている課題までを解決するには、時間をかけて彼ら自らが 『自身と自信』 を取り戻すか、新たに構築していくしかないようで、そのサポートに特効薬はなく、多くの人による “関わりの質と量” が必要だという事です。
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