兵庫県畜産共進会
皆さん、今日は。
昨日は、第89回兵庫県畜産共進会が、篠山城跡三の丸広場で開催されました。第1回開催が、明治42年と言う歴史のある大会でもあります。旧町時代を含め篠山では、何回か開催されております。
大会資料によりますと、第64回は開催場所が旧鳳鳴グランド。第78回が篠山城北(しろきた)グランド。今回が篠山城跡三の丸広場となっております。同じ場所ですが、時代によって名前が変わっていったのを思い出します。
三の丸広場と言う呼び方を、最初に提唱されたのは、今の観光協会長、圓曽氏ではなかったかと記憶しています。商工会青年部で、かの場所で色々と事業をする時、城北(しろきた)グランドでは、城北小学校のグランドと混同される事があり、何年か前から使用し始めたのですが、割とすんなり定着したなと思います。
話が横にそれましたが、共進会とはそもそも、県内の黒毛和牛の成長を競う品評会で、昨日は県内各地から115頭が参加しました。審査は、食用「肉牛」と繁殖用「種牛」の2部門で行われました。「肉牛」部門で、最高位の名誉賞受賞は、篠山市の田中畜産さんが出品された「幸福号」で、その後開かれた競りで、その日の最高値、400万円で落札されました。また、畜産功労者として篠山市では、小島さよ子さんが褒賞されました。団体優勝も篠山市でした。
ちなみに「和牛」とは、日本古来の食肉専用牛のことで、黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の四種のみです。国内で飼育される和牛の90%以上が黒毛和種です。
「国産牛」とは、和牛以外の国産牛肉の事を示します。ホルスタイン種やアンガス種、交雑種の他、外国種や輸入牛も国内で3か月以上肥育されると「国産牛」に含まれ、また、牛肉として生産される屠殺場が国内なら、輸入牛もすべて「国産牛」になります。乳用種のホルスタイン種の雄牛は「国産若牛」の名称が与えられています。
銘柄牛=和牛と言う訳ではありません。もちろん「神戸牛」「松坂牛」「近江牛」等は和牛ですが、北海道の「十勝牛」は、ホルスタイン種です。
この前、管外調査で鹿児島県へ行きましたが、南九州では和牛の肥育にこのところ特に力を入れられてます。全国規模の大会では上位入賞も多く出しておられます。本県の肥育農家の皆さんには、本場の誇りを守るためにも今後ともご尽力いただきたいと思います。