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活動報告ブログ - 2007年8月

2007年08月15日(水)

終戦記念日

皆さん今日は。
 本日、8月15日は、戦没者を追悼し平和を祈念する「終戦記念日」です。私も沢田の遺芳殿で、全国戦没者追悼式に伴い行われた追悼式に参列させて頂きました。そこで会長が仰られておりましたが「戦後世代が大半となり、また、遺族の方も年々、年を重ねられ参拝者が少なくなってきている」と。
 戦後生まれの私たちは、体験談を聞きくか、テレビや写真などでしか戦争と言うものを知りえません。
 以前、青年会議所の例会で広島から原爆の語り部の方をお呼びして、お話を聞かせて頂いた事があります。『この目で見た、この肌で感じた』まさに存在こそが証である、その方から直接話を聞けるという事に何とも深い思いをいたしました。『私達、被爆者が生きている間に伝えなければ』それが『生き残った者の使命』という思いがひしひしと伝わり一言一言が心に響きました。
 8月12日の神戸新聞に、原爆投下後を撮影した米国の写真家オドンネル氏死去の記事と伴に彼の撮影した『亡くなった弟をおぶって立ち尽くす少年』の写真が載っておりました。その写真は、指先までまっすぐ伸ばし正面を見据え、まさに直立不動の小学校5・6年くらいの少年と、その背中で1歳まで位の赤ちゃんが首をうなだれて亡くなっている一枚です。米兵に囲まれ恐怖の中でありながらも、死んだ弟を背負い凛としているその姿に、少年の意地や誇りが感じ取れます。立派であると思うとともに子どもをこうまでさせた、当時の教育と言うものに怖さも感じます。
 一人ひとりの人生を折り重ねた多くの犠牲の上にある今日、戦没者を追悼し平和を祈念いたします。

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