- 2010年04月22日(木)
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- 「活動報告ブログ」
超過取水報道
皆さん、こんにちは。
今朝の新聞各紙に篠山市の超過取水の件が掲載されました。
まず、昨日記者会見が行われるに至った経緯は、
3月24日付、姫路市の超過取水報道を受け、篠山市でも同様の問題が無いか念のため市独自で調査をされたところ、
記録の残る平成12年度から県水導入(H16.10)を経て、西新町・東吹の2浄水場を西新町に一本化させ、給水体制を整えた平成18年5月までの間、他に水源がなかったため許可水量を超えて取水を行っていた事実が判明した。
また、平成18年5月以降は、許可水量を遵守し、年間実績取水量、及び1日平均取水量は許可水量を下回るものの、許可書の中の水利利用規則に記載されている最大取水量1秒あたり0.051㎥に対し、許可水量を超過している日があることが確認された。
つまり、1秒間に○○㎥以上の取水は出来ません。さらに一日最大で○○㎥ですよ。で、1年間では○○㎥ですよ。という規則があって、
“昨日取水した分が許可量より少なかったから、その分は今日多く取水しよう。2日間で平均したら、1日当たりは許可量の範囲なのでOKだ”と言うふうにはなっていないのです。
だから上述のように『年間実績取水量、及び1日平均取水量は許可水量を下回るものの云々』となるわけです。
原因の一つとして、市は、『許可水量が秒単位で設定されている』こと、また、これを『厳格に運用する義務がある』ことについての認識が甘かったとしています。
ですから、『篠山川からの許可水量は1日最大4,400㎥だから、1時間当たり200㎥の22時間運転を基本ととらえ、水道需要が増加する時期には、この想定を超えて取水ポンプを稼働させても、需要が減少期分で調整すればOK』という、平均値でクリアーならと言う感覚に陥ってしまっていたようです。
結果として、オーバー日数がH18年度11日・19年度55日・20年度85日・21年度67日となってしまいました。
市が考えておられる今後の対応としては、1時間当たりの取水量を180㎥として、24時間連続運転しても許可水量以下となる様にする。また、県水受水区域内の割り振りの再検討や使用量増加期間にいついては、県水受水量の増加も含め、これら相互調整を図り、必要量を確保したいとしています。
今回の件で、篠山市民の“水確保”については、県水導入は必要・不可欠であったことが改めて浮き彫りになりました。
川の水は大量にあっても、自由には使えないということです。