活動報告ブログ - 2012年12月

2012年12月10日（月）

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北朝鮮人権侵害問題啓発週間

皆さん、こんにちは。

　本日の本会議では、一般質問が行われました。
　我が会派からは、伊藤傑議員・水田裕一郎議員・大前はるよ議員が登壇されました。
　(個々の質問項目等については、議会HPを参照してください)
　http://www.hyogokengikai.jp/regular/03-98.html#01

　その中で、大前議員が朝鮮学校に対する補助金等に関して、当局の姿勢を質されました。
　折しも、本日から16日までの1週間は、平成18年6月の「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」施行にともない制定された、『北朝鮮人権侵害問題啓発週間』に入ります。

　昨日、篠山市では『篠山市人権・同和教育研究大会』が開催されました。
　篠山市は、人権に関しては非常に熱心に取り組んでいます。しかしながら、この拉致という大きな人権問題については、取り上げられる機会が少ないように思います。

　以前も紹介しましたが、特定失踪者問題調査会が調査の結果、「拉致の確率が高い」と判断した方々のリスト、所謂「1000番台リスト」の中に、丹波市出身で篠山産業高校OBでもある 西安義行さん(昭和40年6月27日生まれ・昭和62年3月15日 京都府綾部市で失踪 当時21歳)が含まれています。
　西安さんに関しては、昨年「西安義行さんの可能性がある、北朝鮮で撮影された写真」も発表されています。
　また、西安さんと私は同い年で、学校は違いますが共通の知人はたくさんいます。この様なことから、3年前になりますが、西安さんのご両親と妹さんが県庁に知事を訪ねてこられた時には、私も同席させていただきました。

　更に、西安さん同様「1000番台リスト」の秋田美輪さんは、神戸松蔭女子学院大学で私の姉と同じゼミ生でした。
　平成2年12月4日、午後１時過ぎに校門付近で友人と別れた後、消息不明。翌日、秋田さんのハンドバッグと靴が城崎の海岸で発見されています。当時、姉のところにも捜査当局から問い合わせがあったと聞いています。

　この様に、私にとって、また、兵庫県民、篠山市民にとっても“拉致”は遠いところの話ではありません。

　蓮池 薫 さん達、拉致被害者が帰国されて早10年。この間、この問題は、目立った進展はしていません。
　平成18年9月当時の安倍内閣時に設置された“拉致担当大臣”は、現在の藤村大臣で14代目と目まぐるしく代わっています。

　蓮池さんが先日出版された『拉致と決断』を読みました。
　北朝鮮での、私たちが想像もつかない生活ぶりが書かれています。
　私は以前、崩壊前のソ連邦を一人旅したことがあります。また、板門店では、窓ガラス一枚越しで北朝鮮兵士を見ました。
　そこで見た、また感じた、社会主義の国というもの、その社会の雰囲気、独特のポスター、デパート等での接客、建物の色、街の色、空の色、現地でもらった北朝鮮製のガム、お菓子、列車や車等々、本に出てくるわずかな部分に、ほんの少しですが、実感として浮かぶものがあります。

　今なお、その状況下での生活を余儀なくされている拉致被害者がたくさんいらっしゃいます。

　著書のあとがきに
「彼ら(まだ北朝鮮に残る拉致被害者)は間違いなく(帰国を果たせた)私たちの現状を知っているはずだ。拉致問題解決を推進すべき日本政府の人たちは、そういう拉致被害者たちの思いを、果たしてどれだけ感じてくれているのだろうか。そんな疑問を抱かずにはいられない現状がなんとも腹立たしい限りだ。この本が、政府関係者をはじめ多くの人たちに、拉致を自分の家族の問題として改めて考えてもらうきっかけとなってくれたらと願ってやまない。」
　と記してあります。

　この度の選挙における自民党のスローガンは「日本を取り戻す」です。是非、日本人拉致被害者を全員無事に取り戻してほしいものです。